グリッドを忘れて水や崖を駆ける手触り
見下ろし型のドット絵RPGと聞くと、マス目に沿ってカチカチと歩く昔の感覚を思い浮かべがちです。けれど本作を触り始めて驚いたのは、フィールドを歩く感覚のやわらかさでした。段差を見つければ手をついて軽々とよじ登り、青く澄んだ水場があればそのまま飛び込んで泳いでいけます。
高所からふわりと飛び降りる瞬間の影の落ち方や、足が地面についた時のごく短い砂煙の表現まで、ひとつひとつ丁寧に描き込まれています。画面の切り替えを挟まずにシームレスに歩き回れる構造のおかげで、ただ次の町へ向かうだけの移動が、自分で未知の地形を踏み越えていく小さな遠足のように思えてきます。

タイミングを合わせる楽しさとロック解除の妙
戦闘はシンボルエンカウントで始まり、歩いていたフィールドのその場でそのまま陣形が組まれます。懐かしいコマンドバトルの形を取りつつも、攻撃が当たる瞬間や敵の爪が振り下ろされる瞬間にボタンを押すことで、与えるダメージが増えたり受ける被害を抑えられたりします。指先に意識を集中させる緊張感が途切れません。
敵が大技の詠唱に入ると、頭上に弱点属性のアイコンが並ぶロックシステムが現れます。仲間とのコンボ攻撃やブーストを駆使して指定された属性で順番に殴り、カウントがゼロになる前に技を不発に追い込むパズルのような組み立てが面白いです。雑魚戦でも無駄な手番がほとんどなく、弱点を突く手順を考える楽しさに満ちています。

太陽と月の力、そして旅の空気感
物語の中心にいるのは、太陽と月の力を宿した至点の子供たちです。邪悪な錬金術士の脅威に立ち向かうという目的は王道そのものですが、重苦しい使命感ばかりが前に出るわけではありません。旅の合間に挟まれる仲間同士の掛け合いにはどこか抜けた温かさがあり、ふと立ち寄った港町の陽だまりのような安心感が漂っています。
日本語対応はインターフェースと字幕が用意されていて、フォントの収まりも自然で会話の流れに引っかかりを覚えません。キャラクターのボイスはありませんが、テキストの表示速度や台詞送りの小気味よい効果音のおかげで、昔のカートリッジゲームを遊んでいた夜のような親密な空気の中で物語を追うことができます。

細やかなメニューの手触りと2,000円の満足感
個人的にとても嬉しかったのが、メニュー画面を開いた時の反応の素直さと、カーソルを動かすたびに鳴る短い効果音の耳当たりの良さです。装備を付け替えたりアイテムを眺めたりする操作が指にしっくり馴染み、開発元が操作の端っこまで念入りに磨き上げたことが伝わってきて胸が熱くなりました。
定価2,000円という価格設定も、遊びやすさと内容の密度を考えるとかなり良心的に感じられます。戦闘のテンポが常に一定の集中力を求めてくるため、疲れている時にボタンを連打して適当に流すような遊び方には向きませんが、腰を据えてドット絵の細部に目を凝らしたくなる確かな作り込みが詰まっています。





コメント 15
人気順新着順★ 人気コメント
Steam版を買って二時間ほど歩き回った。段差の昇降がスーッと決まるのは確かに気持ちええな、ファミコン時代のカクカクした移動しか知らん身からしたら隔世の感があるわ。 タイミング入力の戦闘も、最初は指が追いつかんでミスばかりしていたが、慣れてくると属性ロックのタイミング合わせがパチンコのリーチ目待ちみたいで妙に癖になる。 二千円でこの手触りなら文句なしやろ、昔の理不尽さに比べたらえらい親切設計やわ。 ただメニュー開くたびに階層が深いのは歳には堪えるで、もう少し浅くしてくれたら有り難いんやけどな。
スネ夫のいとこさん、のんびりできる雰囲気はわかるけど、メニューの深さはのんびりしててもストレスや。アイテム使うのに何回もボタン押させられるのはあかん。そこだけは改善してほしかったわ。
んなわけあるかいな、二時間で「慣れた」とか嘘こけ。 レビューでも書かれてるけど雑魚戦でも毎回ボタン押しタイミング気にせなアカンねんぞ、指が疲れるどころの話とちゃうで。 Steamでコントローラー握りしめてやってるけど、毎ターンこれやらされるの普通にしんどいやんけ。 「親切設計」とかぬかしてるけど、オートバトルすら付いてへん時点で昔のゲーム以下やわ。 連打で流したい層お断りの仕様とか、誰得なんだよ。
Steam版を買って二時間ほど歩き回った。段差の昇降がスーッと決まるのは確かに気持ちええな、ファミコン時代のカクカクした移動しか知らん身からしたら隔世の感があるわ。 タイミング入力の戦闘も、最初は指が追いつかんでミスばかりしていたが、慣れてくると属性ロックのタイミング合わせがパチンコのリーチ目待ちみたいで妙に癖になる。 二千円でこの手触りなら文句なしやろ、昔の理不尽さに比べたらえらい親切設計やわ。 ただメニュー開くたびに階層が深いのは歳には堪えるで、もう少し浅くしてくれたら有り難いんやけどな。
@寅さんの鞄んなわけあるかいな、二時間で「慣れた」とか嘘こけ。 レビューでも書かれてるけど雑魚戦でも毎回ボタン押しタイミング気にせなアカンねんぞ、指が疲れるどころの話とちゃうで。 Steamでコントローラー握りしめてやってるけど、毎ターンこれやらされるの普通にしんどいやんけ。 「親切設計」とかぬかしてるけど、オートバトルすら付いてへん時点で昔のゲーム以下やわ。 連打で流したい層お断りの仕様とか、誰得なんだよ。
@いてていててさん、おっしゃる通りオート機能が無いのは不便やな。ただ、わしは昔のゲームで鍛えられたからか、タイミング入力にはむしろ懐かしさを感じるわ。属性ロックが決まった時の快感は、あの頃の理不尽な難易度よりよほどフェアやと思う。指が疲れるのは確かに難点やけど、二千円でこの手触りなら許せる範囲やで。
ここテンポ悪すぎてあかんわ、メニュー階層深すぎてアイテム使うたびにイラつくで。 セール待ちとか言ってる場合ちゃう、買ってから後悔するパターンやんけ。
夜中の三時にボチボチ進めてますけど、歩いてるだけで風の音が心地よくて… 戦闘もタイミング合わせるの、失敗しても「あ、いまの遅かった」ってニヤニヤできる程度の難しさだしなぁ… 属性ロックで敵の動き止まる瞬間、ピタッとハマった時の気持ちよさはクセになるかも… のんびりやればいいじゃない…二千円でこの余裕は贅沢だしねぇ…
@スネ夫のいとこスネ夫のいとこさん、のんびりできる雰囲気はわかるけど、メニューの深さはのんびりしててもストレスや。アイテム使うのに何回もボタン押させられるのはあかん。そこだけは改善してほしかったわ。
光の表現はお見事。けど戦闘が毎回ワンボタン入力で指が悲鳴。
ぶっちゃけこのゲーム、戦闘のテンポ悪すぎて話にならん。オート機能すら実装してない時点で開発者の意識が古い。タイミング入力とか言ってるけど、ただのQTEだろ。属性ロックもワンパターンで飽きる。二時間やってやめた。2000円でも無駄金だ。草
@姫路のショウ確かにメニュー深いしな...これずっと眺めてられるw
@姫路のショウ高すぎw
これから買おうと思ってるんですが、タイミング入力って成功と失敗でダメージどれくらい変わるんですか?あとメニューの階層は最初からあんなに深いんですか?もし必須アイテムを使うたびに三階層潜るなら、慣れるまでストレスかもしれませんね。教えてください。
PC版やってるけど、メニュー開いたときのカーソル移動がちょっと引っかかる感じあるな。あとマップ切り替えのときに一瞬カクつくのが地味に気になる。アプデで直してほしい。
メニューの階層が深い問題って、みなさんはどう解決されてます?自分はアイテム1つ使うのにも何度もボタン押してる気がします……
へへ、確かにタイミング入力慣れるまでは手こずったわ。最近の親切設計ゲーばかりやってて良し悪し判断付かんかったけど、これくらいの手応えならまだ現役で行けるね。昔のアーケードRPGでも同じような感じあったなぁ、ボタン押しギリギリでクリアする奴はよかったわ。
2000円ではない?