鈍重な初動と足元にまつわる違和感
浜辺に降り立ち、素手で殴り始めた瞬間に違和感を覚えた。振り抜いた拳の打撃感が薄い。攻撃後の硬直が不自然に長く、こちらの追加入力を微妙に受け付けない。走る、止まる、旋回する、その一つひとつの基本挙動にわずかな引っかかりがある。アクション狂としては、コントローラーを握って数分で眉間にシワが寄る類の操作感だ。
周囲の木々や茂みは確かに揺れる。物理演算で葉がキャラクターに反応して動く演出は細かい。だが、その恩恵を帳消しにするほど画面全体のレスポンスが鈍い。恐竜との近接戦闘に持ち込んでも、こちらの槍の穂先が敵のどこに当たっているのか判別しにくい。判定の曖昧さとレスポンスの遅さが重なり、爽快感とは程遠い殴り合いが続く。

グラフィックの代償として支払う理不尽な負荷
水面の波紋や光の跳ね返りは目を引くものがある。しかし、その見た目を成立させるために払わされる代償が法外だ。描画負荷がすさまじく、激しい戦闘や恐竜が密集する地帯に入ると露骨な処理落ちが発生する。回避ボタンを押したはずなのに、描画のガタつきのせいで恐竜の突進をそのまま被弾する場面が何度もあった。敵の動きを見て避けるアクションで、画面の挙動が安定しないのは致命的だ。
ユーザーレビューでも、雲を消すコマンドを入力して少しでも描画負荷を削る対策が共有されている始末だ。プレイヤーが手動でグラフィックを削らなければまともに動かない設計は、最適化の放棄と見なされても仕方がない。美麗な風景を売りにしながら、それを表示させているとまともに戦えない矛盾を抱えている。

消滅の恐怖と付き合う探索と拠点作り
ゲーム自体の骨組みは元の作品から引き継がれており、木や石を拾って道具を作り、徐々に拠点を広げていくサイクル自体の中毒性は残っている。恐竜を気絶させてテイムした瞬間の達成感もある。だが、突然画面が固まって致命的なエラーコードを吐き出し、デスクトップに戻される恐怖が常に付きまとう。
作業台を開いただけ、あるいは拠点の周囲を少しダッシュしただけで前触れなく落ちる。復帰してみれば直前の行動が巻き戻っていたり、最悪の場合はセーブデータが破損して立ち上がらなくなる。命がけでテイムした個体や時間をかけて組んだ拠点が、一瞬のエラーで電子の藻屑になる。敵の理不尽な攻撃で死ぬなら腕を磨けばいいが、不具合による全ロスには回避のしようがない。
日本語環境の手触りと今後の懸念
日本語はインターフェース表示に対応している。メニュー項目やアイテム名が読めるため、クラフトの素材集めや基本操作で迷う心配は少ない。音声は日本語非対応だが、恐竜の唸り声に追われるサバイバル生活を送る分には、文字さえ読めれば実用上の支障はない。
現在1690円という価格設定で国内売上ランキング9位に食い込んでいるのは、恐竜サバイバルとしての地力の強さゆえだろう。一方で、ゲーム内ストアを通じた追加要素の販売や有志MODの有料化など、追加で支払いを求める姿勢への不満も根強い。早期アクセスの看板を背負っているとはいえ、まずは足元の挙動を締め、突発的な強制終了をなくす作業に専念してほしいところだ。






コメント 2
人気順新着順レビュー拝見しました。娘と一緒に遊べるかなと思って気になっていたのですが、日本語対応はありがたいですね。ただ、暴力的な描写はどの程度ありますか?それと、致命的なクラッシュが多いとのことですが、セーブはマメにできるのでしょうか?グラフィックはきれいそうで残念です(^^;) 娘が恐竜好きなので、もう少し安定したら検討してみます。
@ゆうたパパおじさん、娘さんと遊ぶ前にPCのスペック見直した方がいいでwww これPS4でも動かんやろw クラッシュ芸で草生えるw