レスポンスの良さが際立つクイックバトル
ボタンを押した瞬間に攻撃が出る。この手のRPGにありがちな入力遅延や、モーションの出始めで入力を食われる感覚がまったくない。スティックの倒し込みに対する移動の追従性も鋭く、フィールドでの立ち回りにストレスがない。操作感の良さは触り始めて数分で分かった。
今作で追加されたクイックバトルの新連携「ブレイブラッシュ」が効いている。雑魚敵の攻撃を避けて小技を刻み、隙を見て叩き込む流れに確かな打撃感がある。ヒット時の硬直とSEの噛み合わせがよく、無駄な戦闘に時間を取られない。前作データの引き継ぎで序盤から装備が揃っていたのもあり、テンポは極めて軽快だ。

緊迫感を切らさない結社との交戦
物語は前作ラストで姿を消したヨシュアの行方を追うところから始まる。残されたハーモニカを握りしめて旅立つエステルの動機は明快だ。ほどなくして結社《身喰らう蛇》が本格的に動き出し、炎上する王都や巨大戦艦の出現など、序盤から緊迫した状況が続く。出し惜しみがない。
ボス戦ではクイックバトルからコマンド選択への切り替えが重要になる。敵の攻撃範囲の予兆を見極め、回避するか位置取りを変えるかの判断を求められる。範囲攻撃の被弾判定は見た目通りに正確で、理不尽に巻き込まれるような判定のズレは確認できなかった。

拡張されたオーブメントとクラフトの選択肢
戦術オーブメントが拡張され、セットできるクオーツの組み合わせが増えた。新たなアーツの詠唱時間と威力のバランスがよく、雑魚散らし用と大型敵用の使い分けがはっきりしている。クラフトやSクラフトの演出も一新されているが、無駄に長いカットシーンでこちらの集中を削ぐような構成にはなっていない。
気になったのは、狭い通路でのカメラ挙動だ。壁際で敵に詰められた際、視界がキャラクターの背中に寄ってしまい、周囲の状況が瞬時に見えなくなる場面が何度かあった。カメラの引き具合をもう少し細かく調整させてほしいところだ。

釣りとカジノがもたらす程よい息抜き
本筋が重いぶん、各地に用意されたミニゲームが程よいアクセントになっている。釣りは浮きの沈み込みに合わせたボタン入力がシビアで、単なる作業になっていない。カジノや仲間たちとの料理作成など、寄り道要素も豊富だ。人気キャラクターがパーティに合流する頻度も高く、編成を組み替える試行錯誤が楽しい。
価格は8,800円と安くはない。だが日本語のUIと音声の収録を含め、ゲーム全体の仕上がりは非常に丁寧だ。フレームの落ち込みもなく、コマンド入力時の反応も確かだ。アクションの手応えを損なわずにRPGの重厚さを乗せる配分として、文句のつけようがない。






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