水増しの一切ない密度とダイスの重み
普段のRPGで最も苛立つのは、マップを埋めるためだけに配置された無意味な収集品や、誰でもいいNPCから頼まれるお使いの往復作業だ。本作にはその手の薄めたカルピスのような時間が存在しない。ダンジョンズ&ドラゴンズ第5版のルールを忠実に落とし込んだ設計で、頭に寄生されたマインド・フレイヤーの幼生を取り除くという明確な危機感から物語が動き出す。
12種類のクラスと11種類の種族から自作するか、7人のオリジンキャラクターから選んで始めるが、序盤の会話ひとつ取っても技能判定のダイスが絡み、失敗すれば戦闘になり、成功すれば敵の陣営を内部から瓦解させられる。結果が失敗に転んでもゲームオーバーではなく別の展開へ転がるため、無駄なやり直しを強いられる感覚がない。

高低差と環境を使い倒すターン制戦闘
戦闘は完全なターン制で進行する。チーム制のイニシアチブや有利不利の判定が機能しており、ただ強いスキルを順番に叩き込むような大味な殴り合いにはならない。敵を崖上から突き落とす、油の樽を割って火を放つ、水溜まりに電撃を流すといった周囲のオブジェクトを利用した戦術が極めて強力だ。
ジャンプで高所を取るだけで命中率に明確なボーナスが乗る。敵AIの動きも賢く、こちらの脆い後衛を的確に狙ってくるため、配置を間違えればあっさり崩壊する。3つの難易度設定が用意されているが、歯応えを求めるなら戦術家モードを選ぶと一手ごとの判断がよりシビアになる。

無駄なお使いを完全に排除したクエスト進行
村人の頼みで薬草を10個集めるといった類の依頼は皆無だ。提示される問題には必ず複数の解決策が用意されており、正面突破、説得、裏道からの潜入、あるいは依頼人をその場で始末することすら選べる。どれを選んでもストーリーが破綻せず、その後のアンダーダークの探索や仲間との関係に歪みが生じる作り込みには舌を巻く。
独自の背景を持つダークアージを選べば、内なる衝動に抗うか身を任せるかで全く異なる展開を辿る。仲間との会話も単なる好感度稼ぎではなく、互いの利害や生存が絡んだ緊張感がある。最大4人でのオンライン協力プレイにも対応しており、各自が勝手な行動を取って事態を引っ掻き回す遊び方も成立する。

価格に見合う価値と日本語環境の手触り
定価は8,499円とSteamのタイトルとしては強気の部類だが、中身の密度を考えれば端金に等しい。ストアの表記通り日本語のインターフェースに対応しており、膨大な量のテキストやスキル説明を自国語で過不足なく追える。音声は英語のみだが、台詞回しのニュアンスを掴む上で不便は感じない。
カメラ操作の癖や、オブジェクトの拾い分けで視認性に若干の引っかかりを覚える場面はある。大量のダイス判定や細かなルールを把握するまでのハードルも決して低くはない。それでも、プレイヤーの知性と決断をここまで尊重してくれる作り込みの前に、些細な不満は吹き飛ぶ。





コメント 20
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8499円は高いって思ってたけど密度これなら全然ありかも…セール待ちしてたけど定価で買うのめちゃあり
カメラの引っかかりはメニューの階層も同じやで、アイテム整理だけで何回クリックさせんねん
カメラの件ですが、、レースゲーならともかくRPGでこの引っかかりは設計ミスの域超えてませんかねぇ、、サスペンションで言えばダンパー抜きの状態ですよ、、
カメラの高低差問題、レビュー通り気になりますね、あの引っかかりは、、レースゲーなら即修正案件ですが、RPGだと許容範囲なのかねぇ、
地形利用の自由度やばすぎw 油樽転がして火薬庫爆破からのボス投殺決まった時の脳汁ハンパないw この難易度で文句言ってるやつは甘え
第1幕クリア。難易度は普通。探索の密度が濃いので寄り道しすぎて進行遅れ気味。
@カツオの筆箱8499円は高いって思ってたけど密度これなら全然ありかも…セール待ちしてたけど定価で買うのめちゃあり
@船橋のこうたほんとそれ。この密度なら8,499円の定価でも全然安いと思う。
@くま2号ほな定価で買うて「密度ええやん」言うてる連中、ほんまに第2幕の影に呪われた地辺りまでちゃんとやってから言うとんか? 寄り道込みで時間溶かしまくってから「水増しなし」は草生えるわ。ワイはSteamでマウス操作やけど、高低差あるとこでカメラ回すのマジで引っかかってイライラすんねん。ルール把握の壁とかレビューで言うてたけど、呪文スロット管理ミスって大休憩連発してたら話進まんし、そんなん「密度」ちゃうやろ「手間」や。んなわけあるかいな。でもゴブリンキャンプで油樽連鎖決めた時は声出して笑ったわ、そこだけは認める。
@船橋のこうたセール待ち正解だったっすね…定価払ってルール覚えるコストまで払うとか虚無っす
D&D 5e準拠だからルール把握がマジで大変。呪文まわりの仕組みとか覚えること多すぎて慣れるまでかなり手探りだった。でも戦闘で地形活かして勝てた瞬間は本当に楽しい。カメラが高低差あるところで引っかかるのだけちょっとストレスかな。
@daiki0514面白いとは思うけど…定価で買うのはちょっと待ったほうがいいかも…ルール把握のハードル高いって聞くと躊躇う…
@naoki714ルールの壁は確かに高い。ただチュートリアルで全てを説明しきれていないのは事実だ。序盤のゴブリンキャンプあたりで一度全滅して仕組みを体で覚えるつもりで入ると、案外すっと入ってくる。価格に見合う密度かどうかは、そこを越えた先で判断しても遅くはないと思う
@naoki714定価で躊躇う気持ちは分かりますが、ルールの壁はチュートリアル後の初戦闘で一度全滅すれば大体把握できると思われます。そのコストを払えるかどうか、という話かと
@daiki0514カメラの引っかかりはメニューの階層も同じやで、アイテム整理だけで何回クリックさせんねん
第2幕クリア。難易度は普通。アンダーダークの敵湧き順 メフィット→フックホラー→ドゥエルガー→ボス
これずっと眺めてられるw
カメラの件ですが、、レースゲーならともかくRPGでこの引っかかりは設計ミスの域超えてませんかねぇ、、サスペンションで言えばダンパー抜きの状態ですよ、、
油樽連鎖でボス瞬殺決まった瞬間の脳汁やばいわこれ……地形利用の自由度が半端なくて、崖から突き落として物理で解決とかも普通にありなのな。第1幕のゴブリンキャンプで全滅した時は「は?」ってなったけど、仕組み分かってからの爽快感が段違い。8499円でこの密度なら全然安いな。カメラの引っかかりはあるけど、爆発エフェクト見てれば許せるわ
夜中の3時にアンダーダークのキノコ眺めてたら、なんかこう……人生もこんな感じかなって。失敗しても死なないし、やり直せるし。のんびりやればいいじゃない……と思える稀有なゲームだしなぁ…
フォント小さすぎん? Steam Deckでやってるけど文字潰れて読めへんわ。設定で大きくしてもUI崩れるし、これ作った人絶対実機で確認しとらんやん
ドゥエルガー戦で全滅して、頭抱えながらリトライしてます……8499円分の密度はあるんでしょうけど、私のメンタルにはちょっと手加減なさすぎて胃が痛い。でもストーリー気になるから投げ出せないんだよな……次こそ地形使って勝ってやる。
第3幕入ったとこやけど、下水道のネズミ大量発生イベントで火炎瓶投げ込んだら連鎖爆発で画面真っ白なったわ。フレームレート一瞬10切ったけど脳汁出た。これSteam Deckでやってるとファンうるさすぎて寝れんくなるな。UIのフォント小さい件はマジで同意、設定で最大にしてもメニュー開くたびリセットされるの何とかせえや。でもアスタリオンの吸血鬼イベントで選択肢間違えてパーティー崩壊させた時の「あ……これ取り返しつかんやつや」感、久々にRPGで味わえたわ。次は闇の衝動プレイで行こう思う。