スティックに吸い付く挙動と嘘のない被弾判定
コントローラーを握って機体を動かした瞬間、指先の入力に対して寸分の遅れもなく自機が追従してくるのが分かった。ツインスティックシューターで一番萎えるのは、旋回時の変な慣性や、スティックを倒してから弾が出るまでのわずかな引っかかりだが、本作にはそれがない。狙撃も回避も、自分の手の動きがそのまま画面へダイレクトに反映される。
弾幕を避ける際の当たり判定も極めてフェアだ。見た目より当たり判定がでかくて理不尽に擦られるような甘えた作りは見当たらない。かすり傷ひとつ負わずに敵弾の隙間をすり抜けられたときは、自分の目と反射神経がゲーム側と完全に一致した実感がある。
画面内が激しいエフェクトで埋め尽くされても処理落ちで入力が抜ける場面がなく、操作系の土台がとにかく頑丈に作られている。死んだときは十中八九、こちらの判断ミスか欲張った立ち回りが原因だ。言い訳が利かないからこそ、次の周回を押す手が止まらなくなる。

5つのワールドと容赦なく進化するボス
キャンペーンモードは5つのワールドで構成されている。道中のウェーブは手作りのパターンをランダムに組み替えて流し込んでくる作りで、決まった暗記だけで乗り切れる場所が少ない。次々と変化する地形の中で、常に動体視力と即座の軌道修正を試される。
ステージ奥で待ち受けるボスたちも段階的に姿や攻撃ルーチンを進化させてくる。単純に弾の数が増えるだけでなく、攻撃と攻撃の合間に生じる隙の減り方や、誘導弾の撃ち分けがいやらしい。安直な大味さでプレイヤーを圧殺してくるのではなく、見極めさえできれば確実に避け切れる攻撃パターンを高速で叩き込んでくる。
難易度は3種類用意されており、最上位のレボリューションは生半可な集中力では即座に沈む。こちらの立ち回りの甘さを的確に突いてくる調整で、アクションゲームとしての歯ごたえは申し分ない。

アップグレードデッキの構築と多彩なモード
自機の強化はあらかじめ選んだアップグレードデッキをもとに行う。適当に強化を盛るだけでは高難易度の弾幕に押し潰されるため、弾の拡散度合いや火力の出し方を自分の回避スタイルに合わせて整える必要がある。手持ちの武器構成が変わるだけで、敵への肉薄の仕方ががらりと変わる面白さがある。
キャンペーン以外にも、クラシックやゲート、アサルトなど合計6種類のゲームモードが揃っている。ゲートモードでは通過リングを意識させられることで普段と違う回避動線を取らざるを得ず、アサルトでは攻撃の手を緩められない焦燥感がある。同じ操作感のまま、要求される立ち回りの優先順位をうまく切り替えて遊ばせる。
各種モードにはメダル獲得のチャレンジ要素も用意されていて、やり込みの導線がはっきりしている。少しでも被弾を減らし、最速で敵群を処理するルートを詰めていく作業に没頭できる。

激しい視覚刺激と1,790円の手堅い満足度
ゲーム全体の美学としてテクノミュージックと強烈なビジュアルエフェクトが前面に出ている。警告文にある通り画面の明滅がかなり激しく、暗い部屋で長時間遊ぶと目が相応に疲れる。視覚的な派手さが判定の視認性を邪魔しないギリギリのラインを攻めているとはいえ、光の点滅に弱い人は購入前に少し注意したほうがいい。
日本のストアでは1,790円で販売されている。インターフェースは日本語表示に対応しており、ゲーム内テキストの翻訳に不自然な引っかかりはない。そもそもストーリーを長々と読ませる作風ではないが、メニューや各種チャレンジの条件が母国語で素直に把握できるのはありがたい。
余計な贅肉を削ぎ落とし、操作のレスポンスと判定の正確さというアクションゲームの根幹にとことん誠実に向き合った一本だ。手触りの良さと手応えの重さを求めるプレイヤーなら、買ってすぐにその精度の高さに納得できる。





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